身土不二

2003年3月28日、矢部町において有機・無農薬栽培をする有志が集まって「矢部町有機農業協議会」を立ち上げました。1974年に矢部町で全国有機農業大会が開催されて以来、徐々にではありますがようやく多くの町民の方々に有機農業への取り組みを評価していただけるようになりました。と同時に最近の「食」を取り巻く環境のめまぐるしい変化の中で、有機農業実践者の有志が従来のそれぞれの提携の枠を越え協議会を設立し、2つの大きな活動を柱に有機農業の推進に取り組んでいこうと言うものです。
まず一つ目は私たちがこれまでに培ってきた有機農業の実践活動を通じ、地域社会に対する有機農業へのさらなる理解を深めていただくための役割を担っていこうというものです。
二つ目は継続的な有機農業を確立する為、消費者の皆さんや「食」に携わる人達と共通認識を深めながら、次の有機農業の担い手の育つ経営環境を整えていくという役割です。
現在取り組んでいることは「学校給食」への有機農産物の導入や食育教育への積極的な参加などです。まず本年は熊本市の小学校の5年生(約140名)を対象とした田植え、稲刈りをはじめとした自然体験授業の実施、学校給食への有機農産物導入に向けた実態調査やグリーンツーリズムさらには有機農産物の朝市の開催などの活動目標を掲げ、推進しているところです。
今後、協議会運営を通じ、活動で出会った人達を大切にしながら、協議会活動のプロセスとそれにかける時間を充分にとりながら、あせらず、ひとつひとつ具体的行動に移していきたいと思っています。

今村 英史 矢部町有機農業協議会会員

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