日本赤十字社熊本健康管理センター(健康科学センター)
 健康相談
  川島 英敏
熊本県有機農業研究会と日本赤十字社熊本健康管理センターは、人々の健康を守るという共通の目的を持つことから、古くから相互協力を行う関係にあり、今回の「ゆうきフェスタ2002」では、来場者の健康相談を行う保健師・管理栄養士の派遣奉仕させて頂きました。
有機生産者の「地力を維持培養させる」という思想は、人々の力を活かし健康の維持増進を行う予防医学と共通のものです。消費者のために、また生きる力を最大限に活かすために、自らの犠牲も省みず生産を続けていけるのは、生産者おひとりおひとりの尊い「理念」に支えられているからだと思います。
環境や健康は失って初めてその尊さに気づくものです。これからも、共に大切なものを失わないよう理念を完遂させていきましょう。

熊本友の会
 パネル展示、おやつ実習、販売

  井ノ口代里子
熊本友の会は家庭の主婦が手をつなぎ、まず自らの家庭を健全なものにすることから社会へ働きかけ、「思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ」の標語に導かれて今年七十周年を迎えました。ちょうどその時に「ゆうきフェスタ」へのお誘いを受け、喜んで参加させていただきました。
パネル展示、おやつ実習、販売の三つの計画を立てました。パネルでは「よい食習慣は一生の宝」「幼児期の食生活は―」「中高生の食事大丈夫?」や幼稚園にあたる熊本友の会幼児生活団の子どもたちが野菜や花を育てている様子を表しました。実習は「手作りおやつこれなら簡単」と題して身近にあるシンプルな材料で手作りのおいしさ、あたたかさを紹介しました。鍋帽子でできるプリン、きなこもち、小松菜の蒸しケーキ、豆腐白玉だんごの四種類を次々に作り、試食もしていただきました。二十品目を編集したレシピや婦人之友社の書籍、ケーキ、大豆かりんとうも販売しました。
有機農業に携わる多くの方々の中で働かせていただいたことに感謝申し上げます。

託麻原小6年2組
 農業体験学習発表

託麻原小六年二組は、農業体験学習として有機農業による米作りと学校菜園を、熊有研会員の指導を受けながら行いました。その体験を子供たち自信がシナリオ化しクラス全員の劇として発表しました。

☆☆☆

  教諭 川上哲也
食を問い直すことは、自分の過去と未来を問い直すことにつながるのだ。私は、このことを実感したゆうきフェスタでした。
子どもたちが、実際に体験し、体で学ぶ中で分かったことは村山さんの言葉の中にあると思います。「人はよく、見かけには金ばかける。ばってん、中身はどぎゃんな。中身が一番大事じゃなかろか。」
ぬちょぬちょの田んぼ、小さな生き物をたくさん発見した田植え。畑でそのまま食べたレタス。茹でたてほくほくのじゃがいも。山で見つけたむかごに山栗。たかんぽ飯にだんご汁。稲刈り、掛け干し、脱穀。肥料まき、耕し、うねづくり。水やり、間引き、虫との戦い。様々な体験を通して、子どもたちは、考え、学び、成長していきました。
今、子どもたちは、自分の身近な問題としてとらえることが出来たものを、一歩進めて、広げようとしています。ゆうきフェスタでの発表は、その第一歩でした.このような学びが出来できたのも、親身になって支えていただいた今村さんを初め、たくさんの方々のおかげです。食を起点としましたが、人から学ぶものの大きさ、有り難さに改めて感激しています。
編注:村山氏と今村氏は矢部町在住。今回、子供たちに農業体験のお世話をされた。

みどりの生活ネットワーク
エコ・クッキング

  本山川李好子
私達(通称:みどくら)のメンバーは、ゆうきフェスタに環境の面から何かアピールできたらと思って参加しました。
エコ・クッキングとは、資源・エネルギー・水を節約して料理を作ることですが、その中には、ゴミ問題、地球温暖化、環境ホルモン、水問題などたくさん伝えたいことが含まれています。いつもは、エコ・クッキングは午前十時〜午後二時くらいの時間設定で実施していますので、無理があるのは承知の上でしたが、火力や騒音の問題、それに水が限られていましたので後片付けをお見せすることができず、残念でした。
フェスタ全体の問題ですが箸、容器等、使い捨容器が使われていましたので、他団体へそれを考えてほしいこと。講演会の催し物は独立した部屋が確保できる会場がよいと思いました。
みなさんお疲れ様でした。参加させていただいてありがとうございました。

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