身土不二

「生ゴミリサイクルの元気野菜づくり」と
「地域通貨を使った、菜の花プロジェクト」の提案

三〇周年記念行事も経て、新しい次の一歩の年が始まりました。といっても、熊本県有機農業研究会にとっては、有機認証と格闘し続けた5年間を何とかクリアして、次の一歩をどうするかという年が始まったといった方が実感があるかもしれません。

五年目のJAS法見直しで、認定機関に対する組織基準は、さらに高いハードルが要求さることになりそうです。まだ未確定の部分がおおいのですが、やれることをやり、最大限の準備をするしかありません。同時に、今までなかなか力を割けなかった、有機農業運動の領域もきちんと表現したいものです。
今年の運動方針の中心的課題に、二つの啓発プログラムを提案します。「生ゴミリサイクルの元気野菜づくり」を通して行う食農教育プログラム開発と、「食廃油〜バイオ燃料の循環サイクルと菜の花栽培」を中心とした、いわゆる「菜の花プロジェクト」です。この二つは、いずれも生産者と消費者が協力しあって行うもので、そこで提案されるものは「資源と命の循環」です。循環型農業である有機農業の特徴を最大限生かした環境・食農教育の試みが始まります。
二つの方針は、定着すれば、持続可能な地域の再生にとても有効な手だてになるであろうと確信します。菜の花プロジェクトでは「地域通貨」という新しいツールも使いたいと考えています。三〇年の間地道に取り組んできた有機農業の実践を、みんなの力で広く開花させていきましょう。

INDEXへ / TOPへ