幸福な食卓を語る シリーズ4

鶏の解体で学ぶ「いのち」そして食育
川添 紘子

  地球上の生き物は主に人を含む動物と植物の二つに大別されますが、動物は皆、何らかの「他のいのち」をもらってそれぞれに子孫を残しています。
  しかし、環境の変化により既に絶滅した物も多く、又その危機に瀕しているものがあると聞きます。全ての生物の命が存続する為には、もうこれ以上の環境破壊に歯止めをかけなければなりません。人間は最も多くの他のいのちを食し、山、川、草、木も含めての「みんなの地球」を我が物顔で、経済優先で傷め続けていますから。
  5月21日は熊有研の青年部と食環境部で「鶏のカレー料理会」をいたします。何故チキンではなく、鶏かというと、まずは命をいただく鶏の解体という実体験がメインだからです。これで食事の前の「いただきます」の真の理解ができることを願っています。
  6月は食育月間とのこと。6月10日には農政局との共催で「生ゴミで元気野菜作り」を提唱する吉田俊道氏をお招きし講演会を開催いたします。(於・熊本市青年会館 主催・いのちと土を考える会)
  食育とは子供達を中心に老いも若きも原点にもどり、「いのち」を学習することではと思えてきました。
  熊本の有機農業運動は30有余年、一貫して身土不二の精神で自然と共生し再生可能な本来の農業をひろめようと訴え続けてきました。
  そのような地道な努力が少しずつですが行政を動かし始めています。