エゴマ

◎小柄な体にパワーを秘めた浅井まりこさん
神奈川県藤沢市に食生活研究会の事務所を主宰する浅井さんは農村と都会との共生の道を探っている。佐渡では支部「土と人間の家」を拠点に米作りなどの体験ツアーで有機農業を推進し、地産地消を実行、後継者の育成にも励んでおられる。
◎エゴマってどんな野菜?
演壇には鉢植えのエゴマが、濃いみどりの葉をひろげていた。秋に種が実るシソ科。東南アジア原産。縄文時代から利用され、現在では、青森、福島、岐阜で栽培されている。
◎エゴマ油はここがちがう
エゴマが注目されはじめたのは「α―リノレン酸」という体に良い脂肪酸が豊富にあることから。シソ油、アマニ油、魚介類、野菜、海藻類にも含まれている。
一方「リノール酸」系列の油脂(紅花油、ひまわり油、コーン油、大豆油等)は過剰に摂ると体に害となる危険性が高くなる。ごはん2〜3杯で一日の必要量が摂れてしまう。サラダ油、マヨネーズ、ドレッシング、卵、肉等が加われば自然と過剰になる。増えつづけるリノール酸摂取を半分に減らすことは生活習慣病、ガン等の病気の源を断つことにもつながる。「油の中味を知って油を摂る」食の知恵について説く。
◎もっと広めたい! エゴマ油
熊本でも根をおろし栽培収穫、圧搾機による製品化をと夢を語られた。

報告 食環境部会 田中耕一

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