講演会「食品表示の正しい見方
 講師:消費者問題研究所代表 垣田達哉

第三回ゆうきフェスタ2002の特別講演の講師は、ニュースステーションでおなじみの表示問題アドバイザーで消費者問題研究所代表の垣田達哉氏。これまで「もうだまされない食品表示」などの著作がある。
今回のテーマは「不当表示や偽装から身を守る法」。食品の安全性や表示に対する信頼が、雪印食品をはじめとする偽装事件によって大きく揺らいでいる現在、私たちは何を信じて食べていったらよいのか。講師の歯に衣を着せぬ辛口発言がポンポン飛び出し、会場は笑いに包まれながらも、緊張感が漂っていた。
農薬も遺伝子操作もない安心産地の農作物を選ぶには、食品表示の正しい見方を知ることが何より大切だという。そしてまやかしの宣伝にだまされないためには、実例を多くみることしかないそうだ。
そこで講師が会場で示してくれたのがいくつかの加工食品。食品に添付してある表示のどこをどのように見たらいいかを丁寧に教えていただいた。私たちには、まだまだ食べ物の安全性に関して知らされていないことが多すぎるようだ。
「低農薬や無農薬農法に比べると、格段に厳しい検査が必要な有機農法で作られたことを証明する認証表示がついている食品は、それだけで安心して買うことが出来るのです。皆さんは安全な食べ物を提供するためにこれまで地道に有機農業に取り組んでこられたのだから、もっと積極的にそのことをアピールしてください。」という言葉に、会場は大いに励まされ、盛況のうちに講演は終了した。

報告 広報部 橋本博

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