データが語る有機農業
第1回 国産有機農産物の現状
現在、有機農産物がどれくらい流通しているのだろうかという疑問に対し、2002年10月に農水省が公表したデータを片野教授(九州東海大学農学部)より紹介していただきました。

有機農産物
 国内総農産物   総農産物に占める有機の割合 
(国産比較)
 輸入に対する 国産の割合 
(有機比較)
 国産(t)  輸入(t) 国産
(1000t)
(%) 国産:輸入
 野菜  19,675 26,221 15,548 0.13 0.75:1
 果物  1,391 4,085 3,907 0.04 0.34:1
 お米  7,777 2,672 9,057 0.09 2.91:1
 小麦  722 2,058 906 0.08 0.35:1
 大豆  1,162 61,019 271 0.43 0.02:1
 緑茶  927 93 84 1.10 9.97:1
2,081 58,493 - - 0.04:1
33,734 154,642 188,376

◎国内の総農産物に占める有機農産物の割合は、緑茶がかろうじて1%に達している以外は微量である。
◎有機農産物でみると、緑茶、お米を除いては、輸入が国産を上回っている。
という事がはっきり示されています。

<編集部ひとこと>
有機農産物を身土不二のもとに育ててきた者には「輸入の有機農産物」は素直に受容れ難い思いがあります。「環境に負荷をかけるので、輸送距離の長いものは有機と認めない」と明示しているヨーロッパの認証団体もあるそうです

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