データが語る有機農業 第四回
“爆発的に広がる ヨーロッパのオーガニック市場”
91年にEUのオーガニック基準が制定されて以来、ヨーロッパのオーガニック市場は急速な広がりを見せています。グラフの伸びに起因するところは何でしょう??
★国策として、オーガニック農業をバックアップ
農の自由化の流れの中、EU内の農産物を保護するため、EU政府は付加価値のあるオーガニック農業を推進する道を明確に打ち出しました。オーガニック農業への転換時には、助成金を出してそれを助けるほか、消費活動にも積極的に働きかけています。★生き方としてのオーガニック
食のスキャンダルによる不信感は日本と同様ですが、オーガニックを選ぶ理由として、生産者・消費者ともに「環境を汚さないものを作りたい・選びたい」を一位に上げています。ヨーロッパ人のエコロジーな生き方を選ぶライフスタイルが感じられますね。★日本のオーガニックは?
日本のオーガニック市場の現状を把握した資料は見つけられませんでした。今後、生産者と消費者の結びつきが確かなホンモノの有機農業を振興し、オーガニック市場が広がっていくような農業政策を期待するところです。出典:NPO法人ヨーロッパオーガニック食品普及協会 イギリス議会発表