種採から見える農法

6月25日〜26日に長崎で九州・山口の交換会があり、熊有研種苗部から6名の参加。全体で約30名の集まりがわきあいあいと開かれた。

   8月4日黒田5寸の種をまきました。秋から冬にかけての人参は私のこだわってきた作物です。人参の種採りを始めて6年ぐらいになるのですが、失敗をするたびに始めからを繰り返しながら、昨年はうまくいったのです。
   今年、全面積(約15a分)にその種をまき、きれいに芽がでそろいました。芽がでることでこんなに感動できるなんて、久々の気持ちです。種苗店からの種子であればこんな感謝の思いにはならないでしょう。
   ここ数年ずっと緑肥での土づくりの事を考えてきました。少ない肥料分で土のバランスを保つ緑肥と、種子。種採りは無農薬で生命力のあるものを作るためには肥料分が少ない方がいいので、この二つはセットでどうしても必要です。この二つが揃ってその土地にあった種子採りができる気がします。
   今、緑肥としても優れている、根粒菌が多い大豆の種子を分けていただき、種子採りとして畑で育てています。早期に鋤きこめば優れた緑肥。種採りをすれば生命力溢れる大豆ができます。
   種採から次のステップ、農法の姿が見える様な気がして楽しみです。
種苗部 佐藤勝六

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