研修生OB・OGプロフィール詳細
高田泰運さん・高田和加奈さんご夫妻 研修先:うきうき森田農場
出身地 | 福岡→東京 | 就農地域 | 宇城市豊野町 | |
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研修開始年齢 | 夫婦共33歳 | 研修期間 | 1年 | |
就農年 | 平成25年 | リンク | ― | |
栽培品目 | 露地野菜(多品目・毎週8~10品目のセットを発送できる種類)、水稲(うるち、もち、黒、赤) |
有機農業を志したきっかけ
(和加奈さん)山梨県の多品目栽培の有機農家に援農に行き、農作業がおもしろく有機の野菜がおいしいので有機農業をしたいと思いました。
子供のころから母になるべく無農薬のものを食べるよう教わり有機農産物を食べることが多かったのですが、援農先の野菜を毎日食べるうちに、育て方が安全だけでなく味にも大きく影響することを知り、自分で食べたいと思える野菜を育てたいと思ったことがきっかけです。
夫の実家が九州だったことから、熊本で就農することになりました。
(泰運さん)妻の気持ちに引っ張られる形で研修をはじめてみたところ、日々の農作業の面白さ楽しさが性にあっていたようで、妻の手伝いぐらいのつもりがどっぷりつかってしまった。
研修前の農業経験
(和加奈さん)体験程度 /(泰運さん)なし
研修中
二人とも非農家で都市に住んでいたので、代々続く農家で農業中心の暮らしを一年間経験できたことと、農作業を一から全て教わることができたことがよかったです。
多品目を目指していましたが、自分たちで栽培することがない程の大量の生姜の植付け、夏中の草取り、何トンもの収穫を経験できたことも、作業を身につける上で役にたったと思います。
就農後の苦労、喜び、課題等
田畑、機械、資材など何もなく、経営の経験もないところから始めたので、初めは失敗も多く収穫が少なく大変でしたが、始めがゼロなので年々良くなってきました。
野菜とお米を通年買うことなく暮らせるようになったこと、野菜を購入してくれる人たちがおいしかったと言ってくださることが大きな喜びです。
出来る限り固定種の野菜を選び、生育と味を毎年試しながら育て、それぞれの特徴を伝えながら食べてもらうよう工夫しています。
栽培・管理の上達と、多品目ならではの出荷形態と出荷先を工夫することが目下の課題です。
これからの夢や目標
野菜セットの安定供給、自家採種品目を増やすこと、固定種の野菜について食べる人に伝えること、食べものを育てることができる環境を維持していけるよう生産者と消費者の協力関係を築いていくこと
有機農業を志す方へ
自分のめざす農業の形や就農する場所等をよく考えながら、いくつもの農家を見学したうえで研修先を選ぶとよいと思います。
農業女子からのアドバイス
作業をするとき、力任せにやると疲れるし筋力もさほど強くないので、なるべく力を入れず細く長く動けるように気をつけています。
重い荷物の運搬と地ごしらえ以外は、種まきや荷造りなど手先の細かい作業も多く女性に向く仕事もたくさんあると感じています。
一人で就農する場合は、自分に合った機械を選んで力仕事を減らすとよいと思います。