研修生OB・OGプロフィール詳細

高山健也さん 研修先:古庄農園

出身地 熊本県 就農地域 合志市
研修開始年齢 35歳 研修期間 1年
就農年 2015年4月 リンク
栽培品目 小松菜、カブなど少量多品目(年間約50品目)

有機農業を志したきっかけ

前職では子どもたちを中心にいろんなことを体験学習させる仕事をしていましたが、その時に、多くの人が自分たちの生活のこと、とりわけ食に関していろんなこと知らないことに気づきました。
生活の基本である食、そしてその背後にある農業のことをもっともっと伝えられるような教育に力を注ぎたいと思い、自ら農業に従事しようと思いました。 熊本で就農したのは、縁あって家内の実家の土地があったからです。

研修前の農業経験

27歳から30歳まで、技術もないのに住み込みで県外の農業高校の農場のお手伝いをさせていただいたことがあります(今思えばよく受け入れてくれたと思いますが・・・)。

研修中

農家の秘伝というか、門外不出にしたい情報と思うのですが、一年間を通して栽培する各種野菜の播種時期や管理の方法を惜しみなく見せていただいたのは、何ものにも変えられない貴重な体験だったなと思います。自分一人の経験を何年積み重ねてもここまでの情報にはできないと思うので。また、有機農業は本当にできるのか?という頭が、それで飯を食っていかれている先輩方の実際の生活を通して、やるべきことをやれば「できる」という確信に変わるので、それも良かったように思います。

就農後の苦労、喜び、課題等

苦労は多いし、きついといえばきついですが、だからこそ、消費者の人が喜んでくれた、とてもいい作物ができたなどの場面では、喜びも大きなものとなります。「楽」よりも「満足」の多い仕事のように思います。
研修を受けたばかりの人は、研修先のように作物をすぐ作れると考えがちです。私も例外なくそうでしたが、間違いなく草で荒らしてしまうと思います(笑)。やる気に満ちている1年目はわかっていても・・・。その経験から出発して、種類を減らしたり、面積を減らしたりして、自分のキャパが次第にわかってきます。

これからの夢や目標

第一に、周年安定した生産、経営を目指すこと。
第二に、いろんな人に農業を体験してもらう農場にしていくこと。
第三に、農業に携わりたいという人たちが経験を積む農場にしていくこと。

有機農業を志す方へ

農業そのものが大変な産業だし、有機農業はそれ以上に大変だとは思いますが、だからこそ、上手くいった時の喜び、人を喜ばせた時の喜びなど、得られる満足もとっても大きいです。それらは、お金では買えない「喜び」であり、自分自身が汗をかいたりチャレンジしたりしないと得られない「喜び」ばかりです。そんな「喜び」をたくさん経験できる有機農業だからこそ、ぜひともこの世界に飛び込んでほしいと思います。