熊本県内で、BDF機を設置したり、BDFを公用車に使用したりしている自治体や、バイオエネルギーの実践をしているNPOの情報です。
遊休農地活用イエロープロジェクト事業
熊本県農林水産部 農村・担い手支援課
TEL 096-333-2374
/ FAX 096-382-6934
1 目 的
ナタネ等景観作物の作付を支援することにより、遊休農地(耕作放棄地、不作付地)の解消を図る とともに、新幹線沿線を中心に美しい農村景観の形成を促す。
2 事業内容
(1)遊休農地活用景観形成事業
@景観作物による景観づくり
新たに景観作物の作付けを開始する面積に応じて、10a当たり1万円を交付します。
種代・肥料代・作業や農地利用の調整その他の活動に使用できます。
○対象農地 :
耕作放棄地、不作付地、年間におおむね半年以上が利用されていない農地(裏作)
○対象作物 :
ナタネ、ヒマワリ、ゴマ、ソバ、コスモス、レンゲ等の景観作物(草花)とします。
○実施場所 :
次のA又はBの場所が対象となります。
A 新幹線沿線タイプ(重点的に推進)
九州新幹線沿線(鉄道敷から500m以内)、新駅周辺(駅敷地から1km以内)
B 全県タイプ (その他 県内全域で以下の景観形成に効果的な場所)
ア 在来鉄道沿線(鉄道敷から100m以内)
イ 国・県道沿線(道路端から 100m以内)
ウ 県景観条例に係る景観形成地域内
エ 文化財保護法及び県・市町村の条例で指定・選定された文化財と一体的な景観を
形成する場所
オ その他イベント関連等の市町村長が特に必要と認める場所
A搾油等のための機械導入
景観作物を収穫し利用する場合に、必要な機械等の導入経費の1/2を助成します。
○対象機械:
搾油及び精油用の機械、大豆用コンバインのナタネ・ソバ収穫用キット、選別調製用機械等
(2)県推進事務費 新幹線沿線振興局活動費及びその他事務経費
3.事業主休
(1)遊休農地活用景観形成事業については、市町村、農業委員会、JA、NPO法人、住民組織、そ の他任意組織(3戸以上)
(2)県推進事務真については、県(地域嘩興局を含む)
4.事業期間 平成22〜23年度、
5.参考URL 熊本県 遊休農地活用イエロープロジェクト事業 ページ
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お問合せ農地・農業振興課
農地利用推進班
TEL O96−333−2376 |
循環塾社会啓発推進専業(エコジュニア)について
熊本県環境生活部 環境政策課
TEL 096-333-2263
/ FAX 096-382-6934
○ 事集の目的
幼児の段階で、生活に密着したバイオオマスの利活用・リサイクル活動などを親子で経験するな ど、環境教育・を経験することで地球温暖化対策等について考える人聞形成を目的とする。
○ 事業の実施方法
県が、地域で環境活動を行うNPO法人等が行う、生活に密着したバイオマス利活用等の活動を保 育園、幼稚園への実施することを委託する。
また、NPO、保育園等、市町村と連携を図ることで事業の継続をねらう。
- 事業実施NPO等 3団体
- 1団体への委託料 約17万円
- 事業希望多数の場合は、コンペ等で美好NPO等を決定する。
○ 具体的な事業の事例
- 家庭から発生する生ゴミを堆肥化し、施毀の農園の肥料等で活用。
- 給食の廃食油を活用して、BDFを作成。
- 親子で行う環境教育などに、講師を派遣。
○ 事例発表・意見交換会の開催
事例発表等を実施し、各団体との意見交換や、バイオマス利活用の専門家から、事業について の効果等を講評してもらい、各団体の事業継続及びスキルアップを図ることとしたい。
なお、他の団体や関係市町村への参加を呼びかけることで、事業の広がりをねらう。
※バイオマスとは
生物嘗源(bio)の量(mass)を表す概念で「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」で、廃棄物系バイオマス(家畜排泄物、古紙等)未利用バイオマス(林地残材、麦わら等)、資源作物(さとうきび、なたね等)の3種類に分けられる。
※バイオマスの特徴とバイオマス利活用の効果
生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源であること。また、バイオマスを燃焼させること等により放出されるCO2は、生物の成長過程で光合成により大気中から吸収したCO2であるから大気中のCO2を増加させない(カーバンニュートラル)ことから、バイオマネの利活用は、有効な地球温暖化対策になる。
2010年度 循環型社会啓発推進事業の年間スケジュール
熊本県環境生活部 環境政策課
TEL 096-333-2263
/ FAX 096-382-6934
熊本市でのBDFへ取り組み
熊本市環境保全局環境事業部廃棄物計画課 藏岡和正
TEL 096-328-2359 / FAX 096-359-9975
熊本市では、公用車に対し平成14年に低公害車導入方針を定め、大気汚染の低減やCO2の削減に取り組んでいます。ごみ収集車に対しては、現在CNG車4台、LPG車22台、超低排出ディーゼル車3台を導入していますが、他の79台は従来のディーゼル車です。今後も買替え時に順次低公害車に替えてゆく計画ですが、全てを転換するには長い年数と大きな経費が必要です。
今、行政として率先的かつさらなるCO2低減や化石燃料消費削減への率先的な取組みが必要であり、エコパートナーくまもと・よかエネ部会のBDFへの取組みを受けて、平成17年から蓮台寺クリーンセンターの収集車両で試験を再度開始しました。(平成12〜14年に数台の収集車でBDFの試験を行いましたが、トラブル等で中止。今回試験のBDFとは別商品)試験で良い結果が確認できれば、部内の収集車両での使用台数を増やす等、使用拡大を行ってゆきたいと考えています。
自然エネルギーの普及を
エコパートナーくまもと よかエネ部会 よかエネ部会 リーダー 福田 精二
事務局 熊本市環境保全局環境企画課内
TEL096-328-2427 / FAX096-359-9945
わたしが所属する「エコパートナーくまもと」のよかエネ部会は自然エネルギーの普及を目指しています。目標のひとつがBDFの普及です。これまで講演会を開いたり、市のパッカー車を走らせたり、熊本環境フェアでBDFの製造実演やバスを走らせたりしてきました。つい最近にはわれわれのメンバーでもある西原商店にBDF製造機が導入されました。このよかエネ部会の活動の過程で県内にBDFに関わる多くのグループ、自治体、事業者がいることがわかってきました。体制は整ったようです。原油高も追い風に働いて、BDFが加速度的に生産・利用されるようになり、必ず社会に定着すると確信しています。
エコパートナーくまもとホームページ
バイオマス利用の事業化を
NPO法人 九州バイオマスフォーラム 主任研究員 中坊 真
〒869-2232 熊本県赤水大堀695-10
TEL0967-35-1128 FAX0967-67-2577
九州バイオマスフォーラム(以下KBF)では、循環型社会の形成を目指して、バイオマスの利用普及に取り組んでいます。単なる広報啓発活動に終わらずに、自らバイオマスの利用と事業化を目指しています。
BDFに関する取り組みとしては、夏祭りや各種イベントなどで使用する電気を、BDFをつかって発電したり、漁船やトラクターをBDFで走らせたりしています。今年の8月14日には、南阿蘇村の両併小学校で、地域の人たちが使用済みのてんぷら油を持ち寄ってBDFを精製して、夏祭りで使う発電機の燃料として使います。ぜひ、ご参加ください。
九州バイオマスフォーラムホームページ
天草市の取り組み
天草市市民環境部環境課環境政策係(天草菜の花プロジェクト事務局)
〒863-8631熊本県天草市東浜町8番1号
天草市(旧本渡市)は、環境にやさしいまちづくりの一環として、菜の花プロジェクトをはじめた。廃食用油の回収方法は、一般家庭からは資源物の回収ステーションにポリタンクを置いて、月2回回収し、公共施設では本渡学校給食センターから出される廃食用油をリサイクルセンターに持ち込んでもらっている。BDFに変換後、公用車(給食配送車、ゴミ収集車、移動図書館車)、リサイクルセンター内のフォークリフトで利用。将来は農業トラクター等の産業用の使用を考えているそうだ。
問題点としては、BDFの副産物としてグリセリンがでるが、その処理費用がかさんでおり、その費用は年間80万円(平成17年度)にも上るそうである。これはBDF製造に係る費用の5割強となっている。現在、BDFの使用量に対し、製造量に余裕があるため、新たな使用方法を検討しているということである。
目的 |
ゴミ減量とリサイクル 排ガス対策 環境問題を市民へアピール |
製造方式 |
メチルエステル方式 |
設置場所 |
本渡地区清掃センター |
精製機械 |
(株)南光製造品 |
開始時期 |
平成14年より製造開始 |
回収方法 |
資源物ステーション226箇所(本渡地区及び栖本地区のみ)に回収タンクを置く 月2回 |
回収対象 |
市内の家庭系廃食用油 本渡学校給食センターから出る廃食用油 |
問題点 |
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回収量 |
1,763リットル/月 (平成17年度) |
処理能力 |
100リットル/日 |
BDF使用 |
給食配送車 ゴミ収集車 移動図書館車 |
他 |
グリセリンは産廃として処理 水洗いがないので排水のない方式 |
準備会議スタート
(財)オイスカ熊本県支部 事務局長 田中浩之
熊本県玉名市大浜町2173-1
TEL0968-76-2161 FAX 0968-76-2162
玉名地域では、玉名市の新エネルギービジョンの中に掲載されている菜の花プロジェクトの実現に向けて準備会議がスタートしました。玉名地域振興局・玉名市・青年会議所・JA玉名等で今後協議を進め、菜の花栽培→収穫→搾油→使用→回収→BDF使用という循環サイクルを構築すること。また、市民からの家庭の廃油の回収システムを作り、BDF燃料の本格的な操業を視野に入れて検討中です。最終的には、新幹線の新駅と旧駅をつなぐ観光バスへの使用や温泉街と中心市街地を結ぶ路線バスへの活用を検討する予定です。
(財)オイスカのホームページ
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