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菜の花プロジェクト

BDF製造情報

 BDF製造をしている事業者、BDF機の販売業者、もちこんだ菜種で菜種油を絞ってくれる会社等の情報です。

山都町における菜の花プロジェクト

文章:野口慎吾
山都地域バイオ燃料協議会 事務局長

<はじめに>
 山都町は2007年3月に環境保全型農業を進める条例を制定し、山都町有機農業協議会(以下、山有協)の会員が中心となって農林水産省の支援による有機農業推進事業やバイオ燃料地域利用モデル実証事業及び農地・水・環境保全事業に取り組み、2010年3月には環境保全型農業コンクールの有機農業部門において農林水産大臣賞を受賞しました。

 いわゆる条件不利地とされる中山間地域において、油糧作物栽培による地産地消型のエネルギー生産及び農業機械利用に取り組むことは、環境に優しい農業を自ら標榜し、活動を牽引していくためにも耕作放棄地の利用はモデル性もあり、リーマンショック以降の燃油高騰により、上流地域における農業者による地球温暖化対策及び地産地消エネルギーに対する気運も高まりつつありました。

 山都町は九州山地の脊梁のほぼ中央部、熊本県の東部に位置し、標高300m〜900mと気温格差の大きい中山間農業地域であるため、古くから米の優良種子及び良質米の産地として知られています。平成19年度以降、実施されている農地・水・環境保全向上対策と関連して、減農薬・減化学肥料をはじめとした自然環境に配慮した農業生産に町全域で取組んでおり、また平成20年から有機農業推進モデルタウンに採択されたことにより、100戸以上の有機農業者が中心となって環境保全型・地域循環型の農業に取り組んでいます。この有機農業者を中心に、減反田や耕作放棄地における菜種栽培を推奨していますが、現状では景観と緑肥が主な目的となっているため、有機JAS米の裏作として菜種の導入を試みました。

 地域住民及び農業者に対しては、地球温暖化防止に寄与する活動の一環として、廃食用油の回収とバイオディーゼル燃料(以下、BDF)の利用を呼びかけ、食料及びエネルギーの自給自足を目標とする菜の花プロジェクトを契機とした地域づくりの輪を広げ、熊有研及び関連団体と情報交換を行いながら、地域住民やJA、行政を巻き込みながら展開しています。
<以下ここをクリック>

通潤橋 山都町記事

平成20年から自社利用でBDFを精製

(株)宝建設
〒861-0106 熊本県熊本市植木町豊田630-1
TEL/096-272-3351 FAX/096-273-2207

 熊本市植木町の宝建設では平成20年から自社利用用のBDFを精製し始めました。会社で使用する大型機械、大型発電機は全て軽油を燃料として使ってきましたが、地球環境のことを考えたとき、BDFは二酸化炭素排出カウントの面からも、廃食油から精製というリサイクルへの貢献という面からも優れています。
 ここ3年間ほぼ毎日精製を続けていて、生産量は一日平均約400リットルで、多いときには800リットル精製することもあります。今では、会社全体が使う燃料の約30パーセントをまかなっています。

<廃食油の回収が大変>
 BDFの精製を担当している現場としては様々な苦労があります。先ず、一回で精製できる量は決まっていますので、現場で使用している大型機械が多くなると、その分BDFの精製は大変な作業になってきます。また何よりも、原料となる廃食油の安定した回収が大変です。廃食油の回収の場所はほとんどが飲食店ですが1カ所で出る量が少なく、回収量としてはなかなか集まらないという苦労があります。

<精製の技術的苦労>
 技術的な面でもいろいろな難しさがあります。たとえば、廃食油の質によって生産量のばらつきがでます。また、特に冬場はBDFが固まりやすいので、丁寧に時間をかけて作るようにしています。なぜなら冬場は水分が多くなりがちで、製造過程で石けん水になりやすく、それが残ると機械トラブルにつながりますので、そのようなことがないよう手間をかけて作ります。

<3年間の実績で定着>
 それでも3年間続けてきて会社としての取り組みとしては定着してきました。今後は、廃食油の回収場所を増やし、自社だけでなく、多くの人にBDFを使ってもらって、環境への意識をすこしでも持ってもらえるようにしたいと考えています。

※高度技術・創意工夫・社会性等に関する実施状況

熊本で唯一、カーボン・オフセット・クレジットの登録を受けています

自然と未来 株式会社
〒861-8045熊本市小山2丁目26-16
tel / 096-285-5907 fax / 096-285-5908
email aya.star-625@nifty.ne.jp
http://the-earth.org/

自然と未来

 私たちの企業コンセプト、それは会社名そのものです。「すべては地球の未来のために」を心に秘め、地域における地球温暖化抑止の為に何が出来るかを考え、地域の皆さまから排出される使用済のてんぷら油を回収し、その廃食油を原料としてバイオ・ディーゼル・燃料(BDF)の精製と販売を行い、そのBDFを皆様に使用して頂くことによって本来排出されるCO2を少しでも削減出来ればと平成22年4月にBDF専門の企業として設立されました。
 私たちは廃食油を大切な資源と考え、皆さまからの廃食油を有価物として購入させて頂いております。
 皆さまのご協力によって集められた廃食油は、経済産業省における揮発油等品質確保法の強制規格の品質を確保した100%BDF燃料(ニート規格燃料)へ精製され、毎月20,000L以上のBDFを契約された皆様へ供給させて頂いております。
 そして、私たちは平成23年4月に環境省のカーボン・オフセット・クレジット(J−VER制度)において熊本県にて唯一、廃食油由来BDF活用プロジェクトの登録を受けました。
 BDF精製技術においてはここ数年において目覚ましい進歩がありました。高品質なBDFを皆様へ安定供給出来るようになりましたので、地産地消の再生自然エネルギーとして今後地域に貢献出来る様に努めて参りたいと思っております。    文責・星子文

さらに一歩、自然の近くに

九州産廃株式会社
 TEL / 0968-24-1193 FAX / 0968-27-2927

 廃棄物から新しいエネルギーを創り出す、しかも植物由来の廃食用油から・・・・・。
 二酸化炭素を出すが、決して増やすことはしない・・・・カーボンニュートラル。
 九州産廃のBDFへの取り組みは、平成18年4月、滋賀県愛東町の施設視察から始まりました。
 同年7月からは、熊本県のリサイクル補助事業で熊本県の助成を受けて「バイオディーゼル燃料化技術の開発」というテーマで約9ヶ月間、小規模プラントで研究を行い、併せて、全国のBDFプラントの視察、検討を行い平成19年3月、県内では最大規模となる800LのBDFプラントを導入、現在、日量200L規模で製造を行い、処分場内の重機やトラックに使用しています。
 製造過程で出てくるグリセリン廃液、洗浄廃液は、すでにその有用性は研究段階で実証していましたが、現在、併設されたメタン発酵発電施設で有効利用されています。
 菜の花の栽培から、廃食用油の再エネルギー化へ・・・・・・。
 九州産廃は継続可能な、再生可能な地球への、ささやかな一つの資源循環型モデルとしての第一歩を踏み出そうとしています。

自社使用をしながら、地域への貢献も

(有)御船総合管理センター 熊本県上益城郡御船町木倉2430
 TEL/096-282-1551 FAX/096-282-3423

 弊社は、昭和43年から廃棄物の収集運搬業を営業しています。常に環境問題の真っ只中にいるわけでありますが、地域に貢献できることはないか?そしてまた弊社の方向性を模索していた時に、このCO2削減、経費も削減できるBDFの導入を試みました。資源のリサイクルによるバイオディーゼル燃料の精製そして自社車両の代替燃料として使用、規模の拡大ができれば、おのずと地域に還元し、地産地消ができると考えています。
 まだまだこれからです、我がふるさと御船町のみなさん、応援して下さい。

温暖化をとめよう

(株)西原商会 熊本市八王子町29-8 ホームページ
 TEL/096-378-0657 FAX/096-378-0382

▼(株)西原商店がBDF(バイオディーゼル燃料)製造を取り組む目的
@ 環境に少しでも良い燃料を造って使う(CO2ダイエット)
A 廃棄物のリサイクル(原料は天ぷら廃食油)
B 地産・地消を心がける(ネットワークを構築)

▼課題
@ 廃液の適性管理(洗浄水と粗グリセリン)
A 危険物の取扱い管理(アルコール・BDF等)
B BDFの品質の安定(天ぷら廃食油の品質等)
C BDFのにおい対策(天ぷらのにおい)

▼最後に
地球温暖化をとめて、美しい地球を少しずつでも守ろう。
(自社消費です。一般販売はしていません)

給油所とグループの確立を目指します

(株)環境 熊本県阿蘇市一の宮町宮地字油町4454-8
 TEL/0967-22-1878 FAX/0967-35-4650
はじめまして、(株)環境の岩下と申します。
 早速ですが、バイオディーゼル燃料の製造を始めて、1年と5ヶ月になります、初めは、廃食油の量も少なかったのですが、最近では5,000?10,000リットル集めるまでになりました。現在、自社車輌の3分の2をバイオディーゼル燃料で賄っています。残念ながら、販売するほどの燃料はありませんが、この石油高騰のさなか、燃料費の節約に大きく貢献しているのは間違いありません。また、二酸化炭素の、排出削減にも当然のごとく貢献しています。まさに、地球と環境(会社)にやさしい燃料です。
 今後の、活動予定として、まづは、九州一円にバイオディーゼル燃料を普及し、九州どこに行ってもバイオディーゼル燃料が給油できる給油所とグループの確立を目指してがんばっています。

BDFの製造は60カ所を越えました

NPO法人「ジョイナス有田」内 バイオ燃料普及会事務局 土井 豊
 佐賀の土井です。
 昨年11月有田町に環境NPO(ジョイナス有田)を立ち上げさせてもらい、その中でバイオ燃料普及会事務局も併設させていただき、現在九州を中心にバイオ燃料の普及に努めています。
BDF製造に関しては、7月末現在で企業から個人レベルまで数えると九州内で60箇所を超えています。熊本県内でも9月より、県の支援を受け研究・実証事業として、水俣・芦北地区で現行のせっけん製造の廃油回収を見直し、BDFとの2本立てで始まります。県と地域の共同事業は国内初だと思います。

菜種油絞り情報

菜種圧縮絞りの堀内です

有限会社 堀内製油 熊本県八代郡氷川町吉本94
info@horiuchiseiyu.com
TEL 0964-43-0221 FAX 0964-43-4221
http://horiuchiseiyu.com/about/farm.html

堀内製油の写真  今日本の食糧自給率の低下でさまざまな議論がされておりますがその中で植物油の自給率はわずか4%です。菜種油に関しては0.04%しか生産されていません。昭和30年代に油脂原料の輸入が相次いで自由化され、菜種の国内生産量は急激に減少し、菜の花畑はいつの間にか姿を消していきました。自給率の低下がそのまま供給リスクの増大に直結するとすれば、私たちの植物油は大変な不安を抱えることになります。(日本植物油協会より抜粋) 搾油器の写真
弊社は八代地方の休耕田の田畑を借り、従業員皆で菜種の作付けを始めました。八代から菜の花を再び広めよう、荒れた田畑を減らし製油会社として将来植物油を少しでも供給できるように試行錯誤をくりかえしつつ4年目を迎えることが出来ました。弊社の試みはまだまだ初歩の段階ですが、食用油の安定確保、地域環境の保全という大きなテーマに一つの試金石を投ずることで弊社の存在意義を見出だし、今後も地道に続けてまいります。
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